未経験でデザイナーになるため独学で行った勉強法

僕は、飲食店時代にお店のメニューや、イベントポスター、名刺、DMなどをお客さんが少ない時間帯や営業前など手が空いている時に制作しながら、PCやPhotoshop、Illustratorの使い方を独学で覚えました。

というのも、当時の上司から

「美大出身ならポスターくらい作れるでしょ?」

なんて無茶ブリから半ば強引にやらされたのですが、僕は美大出身ですが、1年で中退した身ですし、まして油絵科なのでPhotoshopやIllustratorはおろか、パソコンすらまともに触ったことがありませんでした。

当時その店では、簡単な店内イベントポスターやメニュー表などはデザイン会社に注文せず、自分たちで作っていました。しかもWordやExcelで笑

そこで僕に白羽の矢が立ったのです。

取りあえず本を買ってみる

PhotoshopやIllustratorもWordやExcelも触れなかったのですが、どうせやるならとPhotoshopやIllustratorで作ることに決めました。

とりあえず周りに教えてくれる人などいなかったので、インターネットで調べながら簡単なA4サイズのポスターのようなものを作りました。

その後、本屋さんでPhotoshopやIllustratorの本を買い、段々と操作を覚えメニュー表や名刺やDMのデザインも任せてもらえるようになりました。

技術を覚えるより、まずはやりたいことをやる

PhotoshopやIllustratorってなんでも出来ます。

そのぶん、なんでもやろうと思ったら覚えることが多すぎます。大体PhotoshopやIllustratorの本は、最初はツールの使い方から始まり、1から10まで機能を説明する本が多いのですが、正直、最初のページから覚えていったら最後のページに辿り着くのにいったいいつになるのかわかりません。

本も分厚いですし…。

僕は本に書かれている順番に一から覚えるのではなく、自分がそのとき興味のあること、自分がやりたいことが書かれているページだけを覚えました。

そうやって自分が興味をもてることから勉強していくと忘れないし、身につくと思います。

本の最初に書かれているからといってその通りの順番で勉強しても、いざその技術を使うときにになっても覚えてないんじゃないかと思いますし、途中で挫折すると思います。

少なくとも僕はそうでした。

そうやって本の中から自分が興味がある表現やかっこいいなあとか思うテイストを本を見ながら再現していき段々と出来る事が増えていきました。

自分が好きなテイストを勉強しているわけですから楽しみながら勉強し続けられたと思います。

技術よりもセンスを磨く

本を見る以外の勉強法としては、センスを磨くため普段から自分が気になるデザインを携帯の写真に撮ったり、インターネットでかっこいい画像を集めていました。

普段買う缶コーヒーやお菓子のパッケージ、お気に入りの雑誌の表紙のデザインだったり。ジャケ買いしたCDだったり。

日常にはデザインされたものが溢れています。

なぜ自分がそれらを買おうと思ったのか、なぜそのデザインがかっこいいと思ったのかを考えながら写真を撮るとなお、効果があると思います。

技術は本を見ればすぐ学べますが、センスは一朝一夕では身につきません。

模倣することから始めよう!

誰でも最初からスゴイ作品を作れる人なんていません。

ピカソもダビンチも始めは人の真似をすることでセンスや技術を磨き、自分の表現が出来るまでになりました。

スポーツ選手だってそうですよね?バットを振ったことのない人がいきなりホームランは打てませんよね。始めは誰かのセンスや技術を盗み、それを自分流にアレンジして自分のものにしていくんです。

まずは本や日常の生活の中から自分が、これイイな!って思ったことから真似してやってみてください。

独学ならわからないことはネットや本で調べて。

人に聞けるなら聞いて。好きこそものの上手なれ。

たくさんの技術を学ぶのも大切かもしれませんがまずは自分の好きなデザインの真似からやってみてください。